ソフトバンク、600億円の債権を流動化(日経09*9*5*14)

9月5日の日経14面です。
お隣の記事に、賃貸不動産の時価開示に関する話題が出ており、
どっちにしようかな~、と迷っていたのですが、昔からあった
有名な実務で、意外に知られていない資産流動化に関する話題を
取り上げることにしました。
ソフトバンクは、2009年7月~9月期に、携帯電話の
割賦債権を流動化して約600億円を調達する見通しである旨、
報じられていました。
ソフトバンクのニュースリリースを見ると、この話題は特に
単独ではでていないようですね。ご参考まで。
ソフトバンクの割賦債権流動化は、わりと前から話題には
なっていましたね。
平成18年9月から携帯電話の端末を割賦方式(分割払いですね)
で販売していました。
これにより、当時は資金繰りに影響があるだろうな~、という
観測もありました。
しかし、その後、やはりこれら携帯電話の割賦債権を流動化
という手法で回収するスキームを取るようになりましたね。
分割払いの金銭債権というのは、3回や4回だけでなく、
10回とか20回とかの長期にわたることもザラです。
こうなると、貸し倒れのリスクも高まりますし、
資金繰り上、へたをすると1年以上も全額回収できないなんて、
ビジネス的にはつらいものがあります。
そこで、優良な債権の場合、資産流動化の仕組みを使って
早期資金化、資産のスリム化を図ることがあるわけです。
ポイントは、「全体としてはBランクでも、良質な資産だけを
あつめれば、Aランクの資金調達に使えるかも…」という
ところです。
金融商品って、いろんな応用がきくんですね~。
以上、ソフトバンクの割賦債権流動化のお話でした!!

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
商品に関するご質問・ご相談はこちら