割賦販売2


今回は、《割賦販売》の応用的な処理方法を学習いた
します。
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                               lesson.09
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                               2005.08.10
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  ※ 図が見にくい方は、「等幅フォント」でご覧下さい。\_(・ω・)
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<仕訳27> 割賦販売2                   [★★★]
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 <仕訳26>に続いて、今回は、《割賦販売》の応用的な処理方法を学習いた
します。
 前回は、<原則>として、割賦販売は商品を引き渡した時に、販売代金の
‘全額’を「売上」として計上する(=【販売基準】)と学習しましたね。
 しかし、割賦販売は、30回払いなど、回数が多くなると、代金完済まで
3年近くもかかってしまいます。
その間、貸し倒れたりする危険性は、一般の商品販売よりも相当高くなります。
 そこで、【販売基準】のように、引渡し時に‘全額’売上とするのではなく、
代金入金の時に、‘入金した分だけ’少しずつ「売上」とした方が、慎重です。
このような計上方法を、【回収基準】といいます。
 通常、<原則>には<例外(容認)>がつきものです。この<例外(容認)>が、
【回収基準】となります。
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  ※【回収基準】とは …
     販売代金(割賦金)を入金したときに、「売上」として計上する。
     (‘入金された金額だけ’売上金とする)
     (割賦販売が、30回払いなどのように完済まで長期間かかること
      から、収益の認識を慎重に行うために、認められた基準)
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 そして、【回収基準】には2つの処理方法がありますが、2級では
≪対照勘定法≫ のみを学習します。(もう1つは1級の範囲)
(2級の割賦販売で、【回収基準】といったら ≪対照勘定法≫ のみです。)
 <【 回収基準 ≪対照勘定法≫ 】の商品引渡し時の仕訳 >
   (借)割賦 販売 契約  ×× (貸)割 賦 仮 売 上  ××
      ―――――――
         ↑
     *「割賦販売契約」勘定のほかに、
      「割賦販売売掛金」勘定や「割賦販売」勘定を用いることもある。
  (問題文の指示に従うこと!)
  ・≪対照勘定法≫では、商品の引渡し時には「売上」として計上しません。
  ・借方を「割賦販売契約」、貸方を「割賦仮売上」とし、‘売価’で記帳
   します。
 <【 回収基準 ≪対照勘定法≫ 】の代金一部回収時の仕訳(現金入金)>
   (借)現     金  ×× (貸)割 賦 売 上  ××
      割 賦 仮 売 上  ××    割賦 販売 契約  ××
  ・一部の代金を回収した時点で、その金額を、貸方に「割賦売上」勘定
   (収益)として、売上計上します。
  ・また、≪対照勘定法≫ の‘引渡し時の仕訳’を反対仕訳し、
   回収した分の金額のみを減少させます。
   (‘回収した分の金額のみ’を減少させることで、未回収金額が
    わかります。)
 ●まとめ
  ・【販売基準】の‘○○○時’  = 売上
  ・【回収基準】の‘○○○○時’ = 売上
  答えは、メルマガの最後に掲載します。
  (分からなかったら、まずはご自分で復習して答えを探しましょう!)
【練習】::::::::::::::::::::::::::::::
 次の取引を、回収基準、対照勘定法で仕訳しなさい。
 (1)売価30万円の商品を、6回の均等払いで売り上げた。
 (2)第一回目の入金が、当座預金口座にあった。
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【答え】単位:万円
 (1)(借)割賦 販売 契約 30 (貸)割 賦 仮 売 上 30
 (2)(借)当 座 預 金  5 (貸)割 賦 売 上  5
       割 賦 仮 売 上  5    割賦 販売 契約  5
     ※ 第一回目の入金5万円 = 30万円 ÷ 6回
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柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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