受託販売2


預かった受託品(委託された商品)を、お客さんに販売してからの
仕訳を学習します。
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                               2005.08.03
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<仕訳25> 受託販売2                   [★★★]
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 今回は、預かった受託品(委託された商品)を、お客さんに販売してからの
仕訳を学習します。
 ●仕訳 2
  ~受託品を販売した時(掛け売上)~
   受託品を販売したときは、その金額を「売上」とは計上しないで、
   【貸方】に「受託販売」勘定を記入します。
 2.(借)売  掛  金  ×× (貸)受 託 販 売  ××
  @さて、販売代金を「売上」としないで、「受託販売」勘定として【貸方】
   に記入したのは、なぜでしょうか?
         ↓
   販売した商品の売上は、委託者の売上であり、受託者の売上ではない
   からです。
   この販売代金は、委託者の売上代金として、受託者が一時的に預かった
   お金なので、後日、委託者に送金しなければなりません。
   【貸方】に「受託販売」勘定を記入する理由は、委託者に対する‘債務’
   (預り金のようなもの)を負ったからです。
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  ★ <仕訳25> で学習した仕訳1と、たった今学習した仕訳2を
    復習しましょう。
     ・【借方】の「受託販売」は ⇒ ‘○○’を表す。
     ・【貸方】の「受託販売」は ⇒ ‘○○’を表す。
    答えは、ご自分で探してみましょう!
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 ●仕訳 3
  ~売上計算書送付時~
   売上計算書(仕切清算書)を作成し、委託者に送付する時点で、事前に
   取り決めていた販売手数料(収益)の計上を行います。
   この販売手数料は、「受取手数料」(収益)として処理します。
 3.(借)*受 託 販 売  ×× (貸)受 取 手 数 料  ××
      *【借方】の「受託販売」勘定は、委託者に対する‘債権’
       として処理します。
 ●仕訳 4
  ~販売代金送付時(小切手で送金)~
 4.(借)受 託 販 売  ×× (貸)当 座 預 金  ××
   委託者に販売代金を送付するということは、受託者が預かっていた
   売上代金(債務分)をお返しする、ということです。
   ただし受託者は、委託者が支払うべき費用などを立て替えていましたね。
   そこで、立て替えた費用代金や受取手数料を、売上代金(債務分)から
   差し引きます。その差し引き額を、委託者に返すのです。
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   もう一度、ご説明します!
   *委託者に、販売代金を送金する場合の送金金額は …
   『受託者が、売上代金として受け取った金額(債務分=仕訳2)から、
    受託者が、委託者の代わりに立て替えた金額(債権分=仕訳1)と
    受託者が受け取る、販売手数料の金額(債権分=仕訳3)を引いた額』
   となります。(=《 貸方の受託販売 - 借方の受託販売 》)
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   立替額と販売手数料を差し引いても、普通は、売上代金(債務分)が
   多く残ります。
   ということは、《 貸方の受託販売 》勘定が残ってしまうわけです。
   ※《 貸方の受託販売 》は ⇒‘債務’を表す、のでしたね。
    (‘債務’は、返さなければならない義務のことです。)
   委託者への販売代金送付 =‘債務’の返済ですから、
   仕訳上は、債務の減少として、《【貸方】の受託販売 》の金額を
   【借方】に振り替える処理をすればよいわけです。→ ●仕訳4
 ★ それでは、次の練習問題で考えてみましょう!
【練習】::::::::::::::::::::::::::::::
(1)販売を委託され、50万円の商品を受取った。その際、引取費用と
   広告費、計10万円を現金で支払った。
(2)委託者の商品(売価100万円)を、掛売りした。
(3)売上計算書を作成し、委託者に送付した。
   その際、売価100万円から、立替諸掛10万円(仕訳処理済)、
   販売手数料3万円を控除した手取り金87万円を、小切手振出しに
   より支払った。
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【答え】単位:万円
(1)(借)受 託 販 売 10 (貸)現     金  10
(2)(借)売  掛  金100 (貸)受 託 販 売 100
(3)(借)受 託 販 売 90 (貸)受 取 手 数 料   3
                    当 座 預 金  87
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