修正仕訳
修正仕訳というのは、会社が行った誤りの仕訳を、あとで正しい勘定残高に
なるよう修正する仕訳のことです。
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lesson.069
★ 5分で完結!小学生でもわかる簿記入門 ★
(読者数3681人) 2004.11.1
関連HP http://bokikaikei.net/ (月・水・金 午前中)
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【CONTENTS】
○ 修正仕訳
(※図が見にくい方は、等幅フォントまたはMSゴシックでご覧下さい)
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○ 修正仕訳
修正仕訳というのは、会社が行った誤りの仕訳を、あとで正しい勘定残高に
なるよう修正する仕訳のことです。
経理実務上も、時々起こることですが、日商検定3級でも、出題されることが
あります。
たとえば、買掛金10万円の支払いを現金で行ったところ、会社が誤って
借方に仕入勘定を記帳してしまった例などが代表的です。
※仕訳の流れ(単位:万円)
ステップ1 あるべき仕訳を書いてみる。
(借)買 掛 金 10 (貸)現 金 10
ステップ2 会社が行った誤りの仕訳を推測する。
(借)仕 入 10 (貸)現 金 10
----------
↑
誤りの部分!
ステップ3 誤りの部分を反対記入して取り消し、正しい勘定科目に
置き換える。
(借)買 掛 金 10 (貸)仕 入 10
----------
↑
誤りの取り消し(反対記入)
上記のステップ2とステップ3の仕訳を合体させると、次のように
なります。
(借)仕 入 10 (貸)現 金 10
----------
(+)
買 掛 金 10 仕 入 10
----------
(-)
このように、仕入勘定は、借方と貸方に同額現れるので、残高は
0になりますね。
◆ 練習問題
次の取引を、仕訳・転記しましょう。
手持ちの他社振り出し約束手形30万円を裏書譲渡して、商品を仕入れ
た取引につき、貸方を支払手形勘定で記帳してしまった。
正しい記帳に修正する仕訳を答えなさい。
【解答用紙】単位:万円
<仕訳帳>
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(借) (貸)
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<総勘定元帳の一部>
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+ 受取手形 - - 支払手形 +
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| |前提 30
| |
+ 仕 入 -
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前提 30|
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【模範解答】単位:万円
<仕訳帳>
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(借)支 払 手 形 30 (貸)受 取 手 形 30
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<総勘定元帳の一部>
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+ 受取手形 - - 支払手形 +
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| 30 30|前提 30
| |
+ 仕 入 -
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前提 30|
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