商品の仕入取引
現金勘定、また掛け勘定で支払った場合の仕入れ取引を
取り上げます。
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lesson.012
★ 5分でわかる!使える!!簿記入門 ★
2004.06.18
(月・水・金の午前中配信)
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【CONTENTS】
● 商品の仕入取引
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みなさん、こんにちは!しばやまです。
今回は、商品の仕入取引について、じっくりと学習していきます。
週末に向けて、バシバシ勉強しましょう!!
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● 商品の仕入取引
(1)付随費用の処理
仕入先から、商品を購入して現金を支払うと、次のように仕訳するのでした。
(借)仕 入 ×× (貸)現 金 ××
なお、商品の仕入に伴って、引取費用(付随費用あるいは諸掛ともいいます)
が一緒にかかった場合、この額も「仕入」勘定に含めることになります。
(取引例)商品40万円を仕入れ、引取運賃1万円とともに、現金で支払った
「仕訳帳」単位:万円
(借)仕 入 41 (貸)現 金 41
「総勘定元帳の一部」単位:万円
現 金
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| 41
|
仕 入 売 上
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41| |
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(2)掛け(つけ)で商品を仕入れた場合の処理
商品を現金取引として仕入れれば、貸方に「現金」勘定を記入すれば良いで
すね。
しかし、実際の商売などでは、一ヶ月間の仕入をつけで記録しておき、
月末で締めて、一か月分を翌月に支払う、といった決済方法をとる事が
多いです。こういった仕入形態を、掛け仕入といいます。
仕入取引に伴うつけは、「買掛金」勘定(負債)を用います。
買掛金勘定は、負債勘定なので、貸方が+、借方が-となります。
(取引例)商品10万円を購入し、代金は月末払いとした。
「仕訳帳」単位:万円
(借)仕 入 10 (貸)買 掛 金 10
「総勘定元帳の一部」単位:万円
現 金 - 買 掛 金 +
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| | 10
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仕 入 売 上
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10| |
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★★★練習問題★★★
次の取引を仕訳・転記しなさい。
(1)M2商店は、購入代価200万円の商品を、翌月10日払いの条件で
仕入れた。なお、上記商品の仕入にともなう引取費用2万円は、小切手
を振り出して支払った。
(2)翌月10日になって、掛け代金200万円を、小切手を振り出して
支払った。
(解答用紙)
「仕訳帳」単位:万円
(1)(借) (貸)
(2)(借) (貸)
「総勘定元帳の一部」単位:万円
+ 当 座 預 金 - - 買 掛 金 +
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+ 仕 入 売 上
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(模範解答)
「仕訳帳」単位:万円
(1)(借)仕 入 202 (貸)買 掛 金 200
当 座 預 金 2
(2)(借)買 掛 金 200 (貸)当 座 預 金 200
「総勘定元帳の一部」単位:万円
+ 当 座 預 金 - - 買 掛 金 +
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|(1) 2 (2) 200|(1) 200
|(2) 200 |
+ 仕 入 売 上
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(1) 202| |
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