委託販売1
委託販売第三者(販売代理人=受託者)に自分の商品を預け(=*積送し)、
自分に代わって売ってもらう販売形態のこと。
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lesson.08
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2005.08.03
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【CONTENTS】
◆ 本日の学習内容
仕訳22 委託販売1
( 図が見にくい方は、画面の表示を「等幅フォント」でご覧下さい。)
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<仕訳22> 委託販売1 [★★★]
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※《委託販売》とは …
第三者(販売代理人=受託者)に自分の商品を預け(=*積送し)、
自分に代わって売ってもらう販売形態のこと。
(* 積送(せきそう) = 商品を受託者に発送すること)
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●仕訳例
(1)商品を積送した時
商品を積送したときは‘積送した原価で’、「仕入」勘定を貸方に
減額して、借方に「積送品」勘定(資産) を増額記入します。
(☆注:受託者に商品を発送(積送)した時点では「売上」とみなしません。)
(借) 積 送 品 ××× (貸) 仕 入 ×××
*現 金 ×××
* 積送時に、発送運賃などの諸費用(積送諸掛 せきそうしょがかり)
を「現金」で支払ったら、その額を「積送品」原価に含めます。
(2)売上計算書を受取った時
後日、受託者から、売上計算書(仕切精算書とも言う)という売上レポート
が届いたら、その売上額を「積送品売上」として計上します。
そして、受託者が立て替えてくれた商品保管料などの諸経費(諸掛)や、
受託者に支払う販売手数料などは、「積送諸掛」勘定(費用)で処理し、
差額は「積送売掛金」勘定で処理します。
また、委託販売における売上原価を、「積送品」から「仕入」勘定へと
振り替えます。
(借) 積 送 売掛金 ××× (貸) 積 送 品 売 上 ×××
積 送 諸 掛 ××
仕 入 ××× 積 送 品 ×××
【練習】::::::::::::::::::::::::::::::
(1)委託販売を開始し、受託者に商品50万円を積送した。
発送費用2万円は現金で支払った。
(2)上記商品の半分が売れたとの売上計算書を受取り、売上高40万円
から受託者立替費用3万円と販売手数料4万円を控除した残額は、
掛けとして処理した。
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【答え】単位:万円
(1)(借)積 送 品 52 (貸)仕 入 50
現 金 2
(2)(借)積 送 売掛金 33 (貸)積 送 品 売 上 40
積 送 諸 掛 7
仕 入 26 積 送 品 26
※26万円 =52万円×1/2(半分)
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