話が通じないな、と思った時の対処法について

お互いにコミュニケーションをしているときに必ずしも同意したり合意に至るとは限りません。

むしろ一致しないことのほうが多いかもしれません。
意見が違うときにどう対応するかでその後の人間関係にも影響すると思います。

自分自身を振り返ってみても何十年と色々な仕事をした過程で失敗しています。
ありがちなのが、話が通じないということです。

こういうときは自分の心の中で「なんで分かってくれないのだ」という気持ちが出てきます。

これは相手も同じです。
お互いに「なんで分かってくれないのだろう」と不安な気持ちがあると説得しようとします。

「おかしい」と相手が間違っている前提になってしまいますので、自分の主張を通そうとします。

こういうときは感情が高ぶっていますから早口になったり相手の話を遮って自分の話を出してしまいます。

私もこれはゼロではなくて、前より気をつけて随分減るようにはなりましたが、たまに出てしまいます。

そのときに「あ、しまったな」と思ってあとでフォローに回るわけです。
信頼残高が減る可能性があります。

相手が何か言いたそうにしているのを止めて自分の話をしてしまうことが昔は結構ありました。
今は気をつけて減らしましたが、何回に1回は出てしまいます。

できるだけ説得モードにならないことは大事で、先生や生徒の関係や上司と部下の関係や先輩と後輩の関係や親子の関係というふうに多少の立場の上下があると出てきます。

あとは友人同士でも上から目線で言ってしまうと、それが正論であればあるほど逆に相手にとってはカチンときます。

だから、説得モードというのは恐いです。
結局自分の言い分のほうが正しかったとしても、相手は無理矢理言い負かされた気分がして良くありません。

この時に信頼残高というのは減っています。
長い目で見ると、信頼残高が減る、相手は渋々承知した、でも自分は主張が通って一応気持ちが良いけれども何かやりきれない思いになります。

これは勝ち負けコミュニケーションです。
説得に入ると勝ち負けになってしまうので、自分が勝とうが負けようがあとに遺恨を残します。

これが続くとお互いの人間関係が崩れてしまう可能性があります。
これは仕事でもプライベートでももったいないです。

私も気をつけてはいるのですが、気をつけてないとやってしまいがちです。
そこで損切りという発想です。

株価のように株価が下がったら手を引くように、程々で引いていったん相手に花を持たせるということもありです。

話が通じないと思ったときに、自分の主張を通そうと思うその願望を封印して、いったん引きましょう。

ここで損切りしておけば相手も負けた気分にならないです。
あえて主張を通すことをやめて、いったん引いて頭を冷やします。

そして改めて時間をおいて考えたり話し合えば「なんだ、大したことないじゃん」ということもあります。

引っ込みがつかない状態で無理に主張を通そうとすると説得モードになってしまいます。
これはもったいないです。

ですから、株式投資と同じで損切りをして、自分の主張は通らなかったけれどいったん引いて、改めて出直すというのもありです。
これも1つの処世術だと思います。

勉強も同じで、できないと思ったら分からないまま気にせずにいったん引いて、日をおいてから改めて勉強するとできるようになることも多いです。

上手くいかないときには無理して深追いせずに、いったん落ち着いてからもう一度やり直してみてください。

損切りの発想はコミュニケーションや問題を解いたり何かに取り組むときにも応用してみたいです。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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