連結超入門2「子会社が利益を上げた!」

昨日公開した「連結超入門①」が好評をいただき、第2弾をアップしてほしいという要望をいただきましたので、ご要望にお応えして「連結超入門②」ということで、子会社を設立して1年経ってから利益が上がったらどうするかということについてお話をします。

今回の事例は連結超入門①で出したものと同じ状況です。
A社の平成29年3月19日時点での個別B/Sは、借方が現金220、売掛金180で合計400です。

貸方は資本金150(株主シバの出資金のみ)と利益剰余金が250の合計400です。
今回は分かりやすくするために、親会社であるA社が1年間全く利益を上げなかったと仮定して、子会社であるB社の利益だけを足します。

先に結論だけ申し上げておきますが、B社は60の利益を上げて、1年後の連結B/Sは借方が現金(A+B)220、売掛金(A+B)240になり、貸方は資本金150、利益剰余金(A+B)310となります。

このプロセスについてはこれから説明します。
現金は220で変わりませんが、売掛金は1年前は180だったのがB社の利益60を足して240に変わります。

利益剰余金は1年前は250でしたが、310に増えました。
子会社を設立後、連結B/Sでは子会社の利益分を増やすというのがポイントです。

まずは前回と同じく平成29年3月19日に会社を作りました。
そして、1年後の平成30年3月31日にどうなったかというと、A社の個別B/Sは変わりありません。

現金220が120に減ったのは子会社株式を買ったからです。
もしよければ昨日公開した「連結超入門①」をご覧になったあとでこちらをご覧になったほうが分かりやすいです。

子会社株式というのは貸したお金のようなものです。
そして、貸方の資本金150と利益剰余金250は1年後も変わりません。

実は平成29年の3月31日に行っている仕訳は(借方)子会社株式100 (貸方)現金100という仕訳で、現金が100減って子会社に行ったのです。

ですから子会社であるB社の個別B/Sは現金100と資本金100になったというお話を昨日公開した「連結超入門①」でしました。

今回は1年後に子会社B社の売掛金と利益剰余金がそれぞれ60増えています。
ということは、売掛金60をプラスして、連結B/Sの売掛金は180+60=240になります。

そして、利益剰余金60をプラスして、連結B/Sの利益剰余金は250+60=310になります。
問題なのはB社の「資本金100」とA社の「子会社株式100」が重複していることであると前回お話しました。

前回の復習ですが、重複している場合は相殺します。
では1年後にどうしたかというと、A社は全く利益は出ませんでしたが、B社には60の利益がありました。

現金はA社の120とB社の100を足して220になります。
売掛金はA社の180とB社の60を足して240になります。
子会社株式は100です。

資本金はA社の150とB社の100を足して250になりますが、そのうちB社の資本金100は重複しています。

利益剰余金はA社の250とB社の60ですが、B社の60は連結後にB社が稼いだ額なので、このまま残ります。
この状態で合算B/Sを見てみます。

現金はAが120でBが100。
売掛金はAが180でBが60。

子会社株式が100ありますが、これはB社の資本金100と被っているので不要です。
結局、合算すると、A社自体の問題なので、A社の株主はシバだけになります。

利益剰余金についてですが、B社の利益60は連結後に発生した儲けですので残して、250+60=310になります。

A社における子会社株式100とB社の資本金100は被っているので相殺します。
これを連結相殺消去といって、(借方)資本金100 (貸方)子会社株式100と仕訳をします。

これにより連結B/Sはどうなるかというと、現金はAの120とBの100を合わせて220、売掛金はAの180とBの60を合わせて180になります。

貸方ですが、資本金はAの150だけを残します。
ここがポイントで、なぜかというとAの連結だからです。

B社のバランスシートであればA社が親会社ですが、AとBを合算したこのB/SはA社のB/Sなので、A社自身が株主になるということは(自己株式は別にして)普通はありません。

ですから、資本金だけは絶対に親会社の株主になります
そして、利益剰余金はAの250に連結後のBの利益60を足して310になります。

ここまででポイントは3つあります。
株主は絶対にシバだけなので、連結上は親会社の資本金です。

1.子会社株式は連結相殺消去(投資と資本の相殺消去)をして、絶対に残高なしになります。
2.資本金は必ず親会社の資本金しか残りません。
3.連結後の子会社の利益を親会社の利益剰余金に加算します。

以上になりますが、ポイント2に関しては税理士の簿記論でも問われる部分で、子会社の資本金を足してしまうとアウトなので注意してください。

この3つのポイントを押さえていただければバッチリです。
ぜひ、これをきっかけに連結を得意にしてください。

私はいつもあなたの日商簿記検定2級、そして簿記1級合格、そして連結会計の知識のマスターを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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