簿記2級の時間配分と解く順番

日商簿記2級試験の時間配分(第145回)

今回の「頑張ろう日商簿記2級合格」は、第145回日商簿記検定2級の試験をもとに、時間配分についてお話をします。

ここ数回の簿記2級試験は合格率が低めで、少し難易度が高めなので、より慎重に対策を練っておきたいところです。

まず、解く順番を決めて、次に時間配分を決めます。

今回は、このようなご提案をしてみたいと思います。

簿記2級試験で問題を解く順番

簿記2級試験の問題は、第一問~第五問まであります。

最近の傾向からすると、第二問が難しいので、第二問は後回しにするという戦略をとると良いでしょう。

なぜかというと、1→2→3→4→5という問題の番号順に解いてしまうと第二問が最初の方に来てしまうからです。

第二問で時間が掛かって上手く解けないと、せっかく力があるのにここで意気消沈して、モチベーションがさがってしまいます。

これによって、第三問、第四問、第五問で得点できるはずのところを落としてしまい、不合格になってしまうというケースもあります。

ですから、第二問は最後の余った時間で解くようにしましょう。

第二問以外の問題を先に終わらせて、最後に第二問を解いた方が精神衛生上も良いですし、戦略上も効率的です。

なお、問題を解いていく順番ですが、まず第一問の仕訳を解いて、次に第四問と第五問の工業簿記を解きます。

第一問、第四問、第五問で点数を稼いだら、第三問の総合問題を解き、最後に第二問を解きます。

たまに第二問が易しい回がありますが、その時でも第二問は最初に解かないようにします。

この場合には、第一問、第四問、第五問が終わった後に第二問を解いて、最後に第三問を持ってくるという方法もあります。

簿記2級試験の時間配分


次に時間配分を決めましょう。

第一問を15分、第四問、第五問をそれぞれ15分で解き、前半は45分で終わらせます。

残り75分のうち、第三問は45分で解いて、第二問は25分ぐらいで解き、最後に5分余ったらその時間で見直しをします。

このような時間配分で考えてみてください。

なお、第三問が最も時間が掛かります。

簿記2級試験の目標点数

特に第四問と第五問は、満点(20点+20点=40点)を狙いにいきます。

第一問は、満点を取るのは難しいかもしれませんが、可能であれば16点、難しくても12点ぐらいは取りたいところです。

このように、第一問は12点~16点、第四問、第五問は2問合わせて32点か36点、可能であれば満点を目指しましょう。

標準的な難易度ならば、工業簿記は満点を狙うことも可能です。

まとめ

ここまでの内容を表にまとめると、以下のようになります。

問題 内容 配点 目標点数 時間配分 解答順
第一問 仕訳問題(5問) 4点×5問 12点~16点 15分
第二問 連結会計
     など
20点 2問合わせて
14点~26点以上
25分
(4)
第三問 決算整理
(総合問題)
     など
20点 45分
(5)
第四問 工業簿記
原価計算
     など

20点 2問合わせて
32点か36点
(できれば40点)
15分
第五問 各種原価計算
     など
20点 15分

 

とにかく、第一問→第四問→第五問という順番は決めておきます。

最近は、第二問が一番難しいケースが多いので、第二問を最後に持っていきます。

第三問は、基本的に第二問の前に解きますが、第二問が易しい回では最後に解いても良いでしょう。

本試験まではまだ時間があるので、過去問や総合問題を使って、この時間配分と順番で3回ぐらい本番形式の練習をしてみてください。

そうすると、本番で効率良く得点がしやすいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

1つ1つのテーマの基本的なところをきちんと勉強し、基本的なところがしっかりできれば、きっと受かるはずです。

あとは、イージーミスをしないことと、慌てないことです。

私は、あなたの日商簿記検定2級の合格、そして簿記学習のスキルアップ、レベルアップを、いつも心から応援しています。

ここまでご覧頂き、誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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