卓越した強い領域を一つ持とう!

今回はドラッカーの「創造する経営者」という本を参考にしてお話をします。
「卓越」という言葉がありますが、実はこの「卓越の戦略」という言葉に置き換えると、実はジェイ・エイブラハムという人もこういうことを言っています。
 
日本ではマーケティングを学んでいる方にとっては有名な方ですが、「卓越の戦略」というふうに言っています。

ドラッカーは「卓越の知識」ということを言っていますが、「卓越」とは何かというと、差別化を極めた強みです。
 
要するに、弱みではなくて強みに焦点をあてて、そこに資源を集中しなさいとドラッカーは言っています。
 
結局、チャンスがどこにあるかを意識して考えたほうが伸びるということをお話ししている部分があるのですが、その中でこういうふうに考えられます。
 
会社としては多くのものについては、知識という観点で並以上である必要があります。
「知識というものを経済的資源に変換することを事業という」というふうにドラッカーの本では書いてあったりします。
 
お客さんにとってのメリット、何かの価値を生み出すのには専門知識やスキルも入ります。
そういった専門的なサービスのようなものがお客さんの満足を高めるということです。
 
お客さんが買っているのは商品そのものではなくて、商品から得られる満足を買うわけです。
 
多くのことについて並以上であることは基本で、並み以下では話になりません。
その中でもいくつか有能な知識を持つべきだと言っています。
 
個人でいくならば、例えば日商簿記検定2級の知識を「並以上」とするならば、簿記2級の知識プラスコミュニケーション能力というふうにプラスアルファがあるいいです。
 
単にコミュニケーション能力があるだけではなくて、簿記2級と組み合わせると有能になるというふうに、合わせ技で簿記2級の資格が使えると思うのです。
 
簿記2級単体だと「有能」と「並」の間だと思いますが、簿記2級と何かを組み合わせた瞬間に、私はその個人が「有能」になると思っています。
このように、簿記2級というのは合わせ技で「有能」になり得ると思います。
 
では、日商簿記1級はどうかというと、それ自体が個人としては有能な証だと思っています。
 
さらに会計士や税理士の資格を持つということに対して、さらにそこから「これならば日本で有数だろう」と思えるような独自のビジネス上の強みを持っていれば「卓越」と言えると思います。
 
独創性や極めたスキルとするならば、例えば柴山式ならば、簿記教育の中で柴山式総勘定元帳というのを「卓越」の領域に押し上げられることができれば良いと思っています。
 
あるいは小学生でも簿記検定3級・2級に合格できるといった会計教育メソッドのようなものは「卓越」の領域にいかせられると思っています。
 
小学生に簿記検定を合格させるようなメソッドというのはあまりやっていませんし、柴山式総勘定元帳のようなビジュアルな会計帳簿の見せ方というのは「卓越」を目指しています。
 
このように「これならばこの人」というような、世界で唯一というものを「卓越」といいます。
 
しかし、なかなかそういうものを持つのは難しいし、もっと言うと、ドラッカーの本では「ただ1つの領域において、単に有能であることだって難しい」と言っています。
 
考えてみれば日商簿記検定1級に合格することだって難しいのです。
そういった状況だから、ほとんどの企業が「卓越」を手に入れるどころか「有能」であることもなかなか難しいのです。
 
だから、ほとんどの企業は生き残るだけでもやっとなのです。
100社のうち75社は5年以内に倒産するということも考えられるとドラッカーの本には書いてありますが、多くの会社が困っているのは、有能であることもなかなか難しいということです。
 
とするならば、1個自分の好きなこと、得意なこと、強みに焦点をあてて、卓越なものを磨きましょう。
 
これは個人でも会社でも使えます。
あなたの好きなことや強いことに焦点をあてて、卓越な領域を作ってください。
共に頑張りましょう。
 
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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