質問のコツ~「なぜ失敗したか?」より「どうしたらいいか?」~

今回は「質問のコツ 『なぜ失敗したか』ではなく『どうしたらいいか』」というニュアンスで質問をしてみようというお話です。

 

私たちはプライベートや仕事などで失敗することがあります。

むしろ失敗のほうが多いかもしれません。

そのときに、自分にどういう質問を投げかけるか。

あるいは、誰かが失敗をしたときにどういう質問を投げかけるかによって、次の答えの出し方に対するモチベーションやアイデアの出方が違ってきます。

 

たとえば2人の人間がいたとして、そのうちの1人が失敗をしたとき、もう1人に対して「なぜ○○してしまったのか?」「なぜそうしたの?」というように、Why型の質問をしてしまうと圧迫感があります。

 

責められている感じがします。

後悔に繋がるような質問で、失敗自体に焦点を当ててしまって、失敗の原因を探してしまいます。

 

そうすると「誰がやった」「何が悪い」というような犯人捜しになってしまいます。

「なんでこうしてしまったのか?」という聞き方をすると、「誰々さんがこう言ったから」「電車が止まったから遅れました」というように、人のせいにしたくなってしまうのです。

 

後ろ向きな言い訳のようなものが出てきやすいので、あまり建設的な選択肢が出てきません。

 

そのときにどうするかというと、もちろん同じようなことを聞くのですが、次に同じ失敗をしないためにはという意味で「どうしたら○○せずに済むか?」という聞き方をします。

「どうしたらいいか」という未来の行動に焦点を当てて、How型の質問をします。

 

「なぜ○○してしまったのか?」という「過去志向」の質問ではなくて、「どのように私たちは動いたらいいのか?」という「未来志向」の質問をします。

未来志向の質問をすることによって、プラスのアイデアが出てきます。

 

「こうすると失敗が避けられる」「こうすると上手くいく」というような、意識が未来に向くような質問をすると、「自分の過去を責められているわけではないんだな」と思って、相手のモチベーションもあがるし、自分自身のモチベーションも上がります。

 

「責められているわけではない」と感じさせることが大事で、「自分が責められているかもしれない」「自分は否定されているのかもしれない」と思った瞬間に、人間というのは防御反応が働きますから、萎縮してしまうのです。

 

やはり、リラックスした状態じゃないとアイデアが出ません。

言い換えると、リラックスした状態のほうがアイデアが出やすいのです。

緊張するとアイデアは出ないのです。

 

「なんで○○してしまったのか?」という形の質問をしてしまうと、自分の過去の行動に焦点を当てられてしまって、緊張してしまいますし、お互いに向かい合って対決をしているイメージになってしまいます。

 

そうではなくて、未来志向で「どうしたらいいか」という形の質問をされると、アドバイスを求められているようになって、2人で並んで同じ未来を見ているイメージになりますので、こういう形にするのがコーチングの望ましい形です。

 

向かい合って対立するというイメージよりも、並んで未来を見ているというイメージのほうが、コーチングの対話のイメージに近いです。

ぜひ参考になさってください。

 

もしかしたら以前も同じ話はしたことがあるかもしれませんが、このテーマは折に触れて今後もお話するかもしれません。

 

「犯人捜し」になるような質問の仕方はあまり得策ではないので、「どうしたら同じ失敗をしなくて済むか」という質問の仕方を心掛けてください。

Why型ではなくHow型でいってみましょう。

 

私はいつもあなたの成功を心から応援しています。

ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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