店主が元入れをした時の貸借対照表【簿記3級】

今回は「店主が事業資金を元入れしたときの貸借対照表」というテーマでお話をしたいと思います。

 

第3回をお送りします。

 

前回は銀行から融資を受けたときの処理について解説しましたが、今回は事業の自己資金を受け入れた場合のお話です。

 

取引例を紹介しますが、今回は少し捻りを加えてみました。

テキストなどでよく出ているのは「金銭出資」といって現金だけで元入れするケースですが、今回は現物出資もあった場合も加えてみました。

 

「元入れ」というのは、元手としてお店に入れるという意味です。

その元手で事業をしてお金を増やしますが、増えた分を利益といいます。

 

最初のスタート時の準備資金は資本金で、種銭ともいいます。

では取引例をみてみます。

 

(取引例)

店主から現金から100,000円とパソコン150,000の元入れがあった。

 

店主というのはお店の所有者であり、かつ経営者です。

所有者と経営者が分離しているのが株式会社です。

所有者は株主で、経営者である社長は別人であることが建前です。

 

日本は「オーナー企業」といって、社長と株主が同一人物であることが多いですが、制度的には株主と経営者は別人ということが建前としてあります。

 

それに対して日商簿記検定3級が想定している主な対象として個人事業主がいますが、その場合、所有者は店主ですし、経営者も店主です。

店主というのはいわば「株主兼社長」のようなものです。

 

店主はこの事業のオーナーとして、自らの個人的な財産をお店のために元手として入れたということです。

 

所有者としての店主から250,000を受け取って、お店側では現金100,000と備品150,000という資産を手に入れました。

現金100,000と備品150,000という状態で資産を運用しています。

 

その元手はどこから来たのかというと、店主から資本金という名目で元入れがあったということです。

 

元手が資本金です。

借入金であれば、これは債権者である銀行に対する借金のことであると前回学習しました。

 

銀行から100,000を借りて普通預金に預け入れた場合、お店側ではバランスシート借方の普通預金が100,000円増えて、貸方の借入金が100,000円増えます。

借入金は返済義務を表しますから純資産ではありません。

 

これが前回やった内容ですが、今回は他人資本ではなく店主自身が自己資金でお店に250,000を入れています。

 

お店の立場からすると、店主との関係で250,000の資本金を受け入れたということになります。

その結果、資産としては現金100,000と備品150,000となります。

 

簿記3級・簿記2級で出題される可能性は低いですが、現物財産で資本金を受け入れることもあるということを知っておきましょう。

これを現物出資といいます。

 

仕訳でいうと(借方)現金100,000 備品150,000 (貸方)資本金250,000となります。

バランスシートの貸借はそれぞれ250,000で一致しているということを知っていただければいいと思います。

 

資金調達は店主自身の自己資金250,000で、運用は現金100,000と備品150,000という2種類で運用していると理解していただければいいと思います。

 

以上で今回の解説を終わりにしたいと思います。

私はいつもあなたの簿記3級学習を心から応援しております。

ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
商品に関するご質問・ご相談はこちら