純資産と利益の関係【がんばろう!日商簿記3級合格63】

今回は「純資産と利益の関係」というテーマでお話をしたいと思います。

日商簿記検定3級などの入門の勉強をすると、最初の段階で損益計算書と貸借対照表が出てきます。

 

貸借対照表はバランスシートともいいますが、損益計算書と貸借対照表の位置関係をまずはしっかりと理解しておくことが非常に役に立ちます。

 

そして、これは簿記の勉強だけではなく、社会人の方も会計についてイメージが持てない、苦手だという方も多いと思いますが、最初に貸借対照表と損益計算書の位置関係を知っておくと会計についての理解が楽になります。

 

今回は少し知識があることを前提にしてお話しますが、簡単に説明します。

社会人の常識として考えてもいいのですが、貸借対照表はお仕事で何度か見たことがあると思います。

 

貸借というのは、左側のことを借方、右側のことを貸方と伝統的に呼んでいますが、左の借方の「借」が「しゃく」で、右側の貸方の「貸」を「たい」と音読みします。

 

したがって、「“たいしゃく”対照表」となります。

つまり、左右対照表ということです。

 

左側の借方に何を書くかというと、資産というものを書きます。

資産とは、たとえば現金や売掛金や棚卸資産のようなものです。

 

右側の貸方には何を書くかというと、負債を書きます。

負債には、たとえば借入金などがあります。

 

純資産というのは資本金や利益などがあります。

純資産が店主や株主やオーナーの持分になります。

 

株式会社ならば株主ですが、日商簿記検定3級の場合は個人商店を想定していますから、個人商店ならば店主(事業の所有者)の持分になります。

 

資産が100ならば現金や預金などの財産が100あって、銀行からの借入金などの返済義務がある借金が40あるので、100-40=60が株主や店主など、その事業の所有者の持分となります。

 

この持分を増やすことが資本主義社会の経済の原則です。

よく見ると、平成28年1月1日から時間が流れて1年後の平成28年の12月31日になると決算日になります。

 

このときに純資産が60から80に増えていますが、この増加が大事なのです。

純資産を増やすことがビジネスの目的です。

 

その過程でたとえばバランスシートの資産が100から130に増えましたが、一方で負債は40から50に増えました。

 

ということは、負債が10増えたけど資産は100から130に増えましたので、資産の30の増加分と負債の10の増加分を差し引きして、純資産は20増えたと考えることもできます。

 

 

これは資産の増減関係です。

したがって、資産の増加分から負債の増加分を引いても利益は出るのです。

 

こういった考え方もあるのですが、実は簿記の世界では商売のプロセスでどうやって稼いだかを知りたいので、そのプロセスを明らかにするのが損益計算書です。

 

損益計算書というのは、バランスシートの純資産が増えた数字を商売のプロセスとして明らかにする「説明表」なのです。

 

純資産の増加の内訳説明書が損益計算書と考えられます。

そう考えると、まず貸借対照表ありきでいいです。

 

いろいろな説がありますが、初心者向けにはこれが一番分かりやすいです。

財産の中の株主や店主の持分である純資産が増えた分の内訳の計算書が損益計算書です。

 

具体的には収益といって、純資産の一部が利益なのですが、利益を増やすような収益というのは、たとえば、右側に置けばいいです。

 

そもそも純資産は右側にあるのだから、右側のプラス項目になります。

これは売上、利息の受取、配当金の受取、雑収入などがあります。

 

いろいろな理由で資産が増える原因は右側に書きます。

財産が左側で、そのお見合い相手の理由は右側だと思えばいいです。

 

純資産が増える原因の1つは、収益といって、売上や受取利息などです。

反対に、みなさんの日常生活で「費用」と呼んでいるものがありますが、あれは財産が減る原因です。

 

たとえばタクシーに乗って1,000円払った場合、タクシー代というのは会計用語で「交通費」といいます。

 

交通費という原因によって1,000円現金が減ったという形で、財産が減ると費用になります。

 

これは左側に書くという習慣がありますが、これには深い意味はありません。

費用の主なものは「売上原価」といって、売った商品の仕入原価のことです。

 

売った商品の仕入原価を「売上の仕入原価」ということで、略して「売上原価」と言います。

売上原価というのは、商品を失っているので損をしたことになります。

 

その他に、「○○費」というものがあります。

たとえば、交通費、交際費、水道光熱費、通信費などのように費用がかかります。

家計簿ならば、食費などです。

 

つまり、財産のプラスの原因である売上などの収益から売上原価や○○費といった費用を引いたものが、正味の財産の増加分で、これを「利益」と言います。

 

収益の項目を右側に書いて費用の項目を左側に集めると左右に差が出ますが、これが「利益」です。

 

反対に、たとえば左の費用のほうが多くて右の収益のほうが少ない場合は、利益の反対で「損失」と言います。

これを「赤字」とも言います。

 

普通は収益のほうが多いと思いますので、右側の収益が84で左側の費用が64なので、この差額が利益となります。

 

左右で見た場合、左側の費用64の長さよりも右側の84が少し長いですが、この長い分を切り取って、期末のバランスシートの純資産に20を足したと思えばいいです。

 

収益のほうが、大きい部分を期末のバランスシートの右下に足します。

このように考えてもらってもいいかと思っています。

 

つまり、1年の始めである期首のバランスシートの純資産に対して、今回は64から84に20増えましたが、20増えた原因を商売のプロセスで考えたらどうなるのかというのを、収益と費用の対比で考えます。

 

右側に増えた分の収益、左側に減った分の費用を書くと、差し引きの20がちょうど純資産の増加の説明として当てはまります。

 

20増えた純資産の計算過程は、売上などの収益84でいったん稼いで、それに対して費用が64かかったので、この84と64の差し引きで20だというように理解すればいいわけです。

 

たとえばこれが8,400と6,480だったら、すごい大きく儲けたのに、利益が少なく感じます。

 

8,400も売上を上げているのに、たった20しか利益がないのかと、すごく効率が悪いビジネスだという気がします。

 

収益が84なのか8,400なのかによっても、同じ利益20を稼ぐにあたって、その効率性が分かります。

 

より少ない収益で利益が上がったほうが効率良く商売ができているということが分かるので、収益の大きさと利益の比較のように、より少ない収益でたくさんの利益を上げたほうが効率の良いビジネスではないかという判断ができるわけです。

 

このような形で、損益計算書というのは純資産の増加プロセスを商売の観点から明らかにしたものであると考えていただければいいと思います。

 

純資産の増加の内訳の説明は損益計算書でしていることを理解していただければいいと思います。

 

期首のバランスシートと期末のバランスシートの間を取り持っている損益計算書のボックスのイメージを、なんとなく何回か書いてみてください。

 

3回ぐらい書いてみるとイメージが湧くと思います。

ぜひこの大きな流れを理解してみてください。

 

私はいつもあなたの簿記3級合格を心から応援しております。

ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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