知らない言葉が出てもビビらないメンタルの訓練をしよう【前を向いて歩こう536】

前を向いて歩こう、今回は「知らない言葉が出てもビビらないメンタルの訓練をしよう」というテーマでお話をします。

日常生活を送っていると、仕事でも家庭でも、想定外のことが必ず起こります。
一時期「想定内」という言葉が流行りましたが、想定内で一生終わることはありません。

むしろ想定外の出来事のほうが多いです。
それが世の中というものです。

そのときに、いちいち過剰反応したり、怒ったり、イライラしたり、不安になったり、人のせいにしていると、その人はリーダーとしての信頼を失います。

自分の人生のリーダーになる、組織や集団のなかで人を導いていく、あるいは周りと協調してやっていくためには、思いどおりにいかないときにどう振る舞うかが、その人の真価が問われる画面なのです。

これは簿記の勉強に置き換えてみるとわかりやすいです。
6月12日には第143回の日商簿記検定があります。
今日は6月4日なので残り1週間です。

どんな試験でもそうですが、本番というのは必ずといっていいほど知らない問題が出ます。
知らない言葉や、知っている言葉でも知らない使われ方をします。

そうすると、それを見た瞬間に、トレーニングを充分積んでいない人はカーッと興奮してしまうのです。
イライラします。

「こんなのできないよ!」「こんなの聞いてないよ!」「あの専門学校でこれは教えてくれなかったよ、なんでだよ!」というように、怒りやイライラや不安の感情が頭の中を支配してしまって、冷静な判断力が失われます。

ましてや、こういった想定外の出題条件や想定外の用語などが問題の最初のほうに出たとき、残りの大部分の時間が不安とイライラに支配されてしまって、その他のできる問題ができなくなってしまうのです。

その、できる問題をしっかりやっておけば、本当はきちんと配点がついて合格できるのです。

簿記検定は7割取れば合格するので、3割は落としても大丈夫なのです。
その3割のうちの1割ぐらいは知らないことがでます。

その1割の知らないことに執着してしまって、不安やイライラで、他の7割の取るべき問題を落としてしまうと、出題者の思うツボです。

特に最初のほうにわかりづらい問題文などが出たときに、本当は力があるのにメンタルが未熟な人はその力を発揮することができずに、何度も試験を受け直すことになるのです。

まずは基礎力をしっかり付けたら、その基礎力の範囲で一定の実力があることを示すのが資格試験です。

細かい部分などの興味がある部分については、試験に合格した後に勉強すればいいのです。
試験を受ける前にその学問を100パーセント理解することはありえません。
合格点さえ取りにいけばいいのです。

簿記検定1級2級3級にかかわらず、本番では知らないことが出ます。
知らないことが出たときにあなたの真価が問われます。

そのときに、リーダーというのはでんと構えて「こういうこともあるよね」というふうに、まずはできないところは横に置いておいて、後回しにします。

できるところだけを淡々とやって、最後の10分ぐらいの見直し時間を使って、できなかった問題をやります。

「できるところだけで勝負する」という、割り切れる人が自分の人生の主導権を握れますし、周りからも信頼されます。

できないことに対して囚われないことです。
つまり、怒らない、不安にならない、イライラしない。

こういったことを意識して、新しいことが出ても不安にならない、怒らない、イライラしないというふうに、割切ってください。

わからないものはしようがないです。
できるところで全力を尽くしてください。

このトレーニングは普段からやっておかないと本番でできません。
普段からちょっとしたことですぐにイライラする癖のある人は、本番でもそれが出てしまいます。

本番で奇跡は起きません。
「火事場の馬鹿力」は幻想です。

本当にそれがあるとするならば、普段きちんと勉強している人がかわいそうです。
努力しないで本番の奇跡を待つなんてことは、真面目にやっている人に対して失礼です。
ちゃんと努力しましょう。

普段の努力の一つに、知らない言葉が出ても「イライラしない」「不安にならない」「怒らない」こういったことをトレーニングしてみてください。
日常こそトレーニングのすべてです。

頑張ってください。
私はあなたの成功を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
商品に関するご質問・ご相談はこちら