その他有価証券の期末処理【がんばろう独学簿記2級157】

がんばろう日商簿記2級合格、今回は「その他有価証券の期末処理」というテーマでお話をしたいと思います。

有価証券の評価については以前にも総論的なことを説明しました。
具体的には売買目的有価証券、満期保有目的債券、子会社株式・関連会社株式、その他有価証券の期末評価の概要について説明をしました。

その中でも、その他有価証券の期末評価は今回とても大きなトピックなので、次の143回で狙われてもおかしくないところです。

ここができるかどうかで合否が分かれる可能性があるので、ここでお話しておきたいと思います。

当然、これは柴山式の簿記2級講座でも取り上げていますが、この動画でも改めてお話してみたいと思います。

今回ご紹介する設例はダウンロードできるようにしていますので、ぜひ参考にしてください。
設例ですが、取引が3つあります。

① 2/1取引先A社との取引関係を維持(安定化)するために、A社の株式を980円で取得し、買入手数料20円とともに現金で支払った。
② 3/31決算日、時価は1240円、純資産直入法で処理する。
③ 4/1翌期首に再振替仕訳を行う。

「取引関係の安定化」というキーワードを覚えておいてください。
A社との取引を維持する、あるいは取引の安定化を図るために、お互いに株を持ち合って取引を長く続けるという持ち合い関係です。

これは従来、海外の投資家から「日本の閉鎖的な体質」ということで批判されていました。
お互いに株を持ち合えば簡単に相手を裏切らないだろうという、馴れ合いの関係になってしまいやすいです。

一度持ってしまうと簡単に売れないので、売買目的ではないし、子会社でもないし、満期保有目的債券でもないので、その他有価証券となります。

買入手数料とは付随費用になりますが、付随費用20と購入代金980を足した1,000を現金で払いました。

そして3/31は決算日で、1,000円だった取得原価が1240円に上がっています。
ここで評価差額が出ますが、売買目的有価証券ならば有価証券評価益という形で収益になります。

しかし、その他有価証券は元々売るつもりがないため、損益にしませんので、「純資産直入法」というやり方で、純資産に直接入れます。

1,240と1,000の差額は240ですが、「その他有価証券評価差額金」という言葉を使って処理します。
そして4/1に再振替で反対仕訳をします。

ここでは「翌期首」と書きましたが、翌期の決算整理(翌期末)にもやることがあります。
理論で出る可能性もあるので、参考までに覚えておいてください。

それでは勘定記入を見てみます。
仕訳は(借方)その他有価証券1,000 (貸方)現金1,000です。
そして、期末は1,240の時価なので、1,240にして繰り越しますから、240を加算します。

仕訳は(借方)その他有価証券240 (貸方)その他有価証券評価差額金240となります。
「その他有価証券評価差額金」というのは純資産項目です。
そして、翌期首に反対仕訳をします。

仕訳は(借方)その他有価証券評価差額金240 (貸方)その他有価証券240です。
これでその他有価証券評価差額金がプラスマイナスゼロになります。

先ほども説明しましたが、再振替仕訳は翌期首にやるのが基本ですが翌期の決算整理でやることもあります。

こういった仕訳を3回ぐらい練習して覚えてください。
次回出題されたときに得点できて有利になると思います。

その他有価証券の期末評価、純資産直入法(全部純資産直入法)は簿記2級の新しい処理ですので、この機会に覚えてください。

多分、トピックとして狙われる可能性が高いのでしっかりやっておきましょう。
ここが143回の大きなポイントです。
ぜひ頑張ってください。

私はいつもあなたの簿記2級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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