ゲオHDが自社株をすべて消却

ゲオホールディングスは、2月8日、「自己株式の消却に関するお知らせ」と題した発表をサイト上で行いました。

⇒ http://www.geonet.co.jp/ir/

それによると、会社が所有する自己株式6,606,500株を平成28年2月29日に消却することを、2月8日の取締役会で決定したそうです。

新聞によると、発行済株式総数の12%にあたるということですから、これはけっこうな数ですね。

自己株式の消却とは、以前に、増資などでいったん発行した自社の株式をその後自社株として市場から買い戻し、そのまま社内でもっていた自社株を再度市場に売却することなく社内で消滅させてしまう手続です。

一連の流れを仕訳で示しましょう。

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ステップ1(増資)
株式を発行し、現金預金1000を受けとり、すべて資本金とした。

(借方)現金預金1000 /(貸方)資本金1000


ステップ2(自己株式の取得)

過去に発行した自社の株式の一部を現金預金200で買い戻した。

(借方)自己株式200 /(貸方)現金預金200

※この時点で、バランスシート上は「純資産・株主資本」の末尾に「△200」とマイナス表示します。


ステップ3(自己株式の消却)

自己株式200を市場に売却することなく、消却した。

(借方)その他資本剰余金200 (貸方)自己株式200

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このように、バランスシートのその他資本剰余金と相殺する形で、自己株式を消滅させます。

その他資本剰余金とは、たとえば自己株式を売却処分した時に発生する売却益部分などです。

以上は、日商簿記検定1級の教科書で教える自己株式の消却に関する簿記上の処理です。

…さて、ゲオに話を戻すと、実は、同日に業績予想を上方に修正する発表を行っています。

従来予測は86億円だった当期純利益が、修正により100億円へと一気にアップしたのです。

16.3%もの利益アップですね。

業績がよければ、純資産が増加し、自己株式を消却処分するだけの原資が増えるため、やりやすくなります。

自己株式は、再び市場に放出すると、それによって供給量が増えるため、需要と供給の関係で株価が下がる要因になりやすいです。

そういった自己株式の放出に対する投資家の不安は、自己株式の消却で軽くなりますね。

今後のゲオの株価がどうなるか、注意してみておきたいところです。

(日経16*2*9*14)

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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