東京ガスが減損損失106億円計上の見通し

東京ガスは、1月15日に、米国シェールガス開発事業で106億円の減損損失を2016年3月期に計上する見通しであると発表しました。

(東京ガスのニュースリリース)
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20160115-01.pdf

東京ガスの発表の原文を一部引用すると、次の通りになります。

1.減損損失(連結)の内容
当社は、当社の完全子会社であるTokyo Gas America Ltd.が、その子会社であるTG Barnett Resources LP(当社グループ持分100%)を通じて参画している米国テキサス州バーネット堆積盆におけるシェールガス開発事業について、ガス・原油価格下落の影響を踏まえた事業価値の再評価をおこなった結果、106億円の減損損失を計上する見込みとなりました。

(以下省略)

ガスの価格が想定より下がり、予想の利益が、計上できなくなりそうだとの判断があるようです。

ここで減損損失に関する基礎知識です。

減損損失とは、建物や土地や機械装置などといった固定資産につき、将来その設備などから、得られると予想されるキャッシュ・フローが低下すると見込まれる場合に、一定の手順により特別に計上する固定資産の評価損失です。

貸借対照表(バランスシート)および損益計算書の表示は次のようになります。

例1.減損損失を計上する前のバランスシート(単位:万円)

   貸借対照表(バランスシート)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現金預金1000|資本金**2500
建物**4000|利益剰余金2500

        ↓
        ↓

例2.建物のうち、減損損失300万円を計上。法人税等(税金)の影響はない。

   貸借対照表(バランスシート)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
現金預金1000|資本金**2500
建物**3700|利益剰余金2200←←←・
*********************↑
*********************↑
      損益計算書**********↑
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー***↑
売上高******************↑
売上原価*****************↑
販売費および一般管理費**********↑
営業外収益****************↑
営業外費用****************↑
特別利益*****************↑
特別損失******300(-)*****↑
法人税等*****************↑
ーーーーーーーーーーーーー********↑
当期純利益****△300→→→→→→→→・

以上のように、利益剰余金が2500万円から2200万円へと、300万円の減損損失を計上し、同時に建物は4000万円から3700万円へと300万円減少しました。

減損損失は、損益計算書の特別損失に計上されます。
営業利益や経常利益には影響しませんが、その下の当期純利益を減少させます。

以上より、東京ガスについては、見込み減損損失106億円の分だけ、当期純利益が減少すると想像されます。

2015年10月30日に発表されたときの2016年3月期予想当期純利益は1220億円なので、その10%近くの減損損失を計上する予定です。

結構大きなインパクトになるかもしれません。

じっさいの決算発表に注目ですね。

(日経16*1*16*11)

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