手元資金が100兆円超とか…

7月9日の日経17面によりますと、上場企業の手元資金が2014年度末に初めて100兆円を超えた、とのことです。

ランキングを見てみると、1位はやはりトヨタで、ダントツの5兆2159億円!

連結売上高が27兆円ですから、平均月商(約2.3兆円)のなんと2か月以上!!

そもそも5兆円もカネが金庫にねむっとんのかいな~、というお話しですよ。

もはや国家予算レベルです。

日本国の消費税1%分に匹敵しますね。

消費税問題では密かに一部の識者から批判を浴びている(輸出戻し税については賛否両論多々あります)ので、ちょっとしたブラックジョークのようなたとえになってしまいました。

さて、手元資金の話に戻します。

手元資金は、「現金預金」と「流動資産に表示されている有価証券」の合計で計算するのが一般的です。

そこで、トヨタのバランスシート(2015年3月期)を見ると、次のような項目がありました。

・現金及び現金同等物 2,284,557百万円
・定期預金(流動資産) 149,321百万円
・有価証券(流動資産) 2,782,099百万円

合計 5,215,977百万円(5兆2159億77百万円)

新聞報道のデータは、億円未満を切り捨てて計算されていたのですね。

そして、2位はソフトバンクの3兆2586億円です。

ソフトバンクのバランスシートを見ると、「現金及び現金同等物」で3,258,653百万円ありました。

流動資産に表示されている有価証券はなかったため、3兆2586億円としたのだと思います。

以下、3位のイオン(2兆3530億円)、4位の三菱商事(1兆9,131億円)と続きます。

ちなみに、金融を除く全決算期の約3500社を対象に現金預金と流動有価証券などを集計したそうです。

日経の行動力、すごいですね。

その結果、2014年度は合計で105兆円となったそうで、前年度比で9%も増加したとか。

100兆円ものお金が現金または預金として、超低金利で眠っている…。

言い換えれば、それだけのお金が成長投資に振り向けられていない、という天邪鬼な見方もできますよ。

あるいは、もう少し従業員の賃金などにも回してくれ~!といった主張が出てきても不思議ではないですね。

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アベノミクスにより企業業績の回復基調もさることながら、法人税等の減税トレンドも、企業の資金積み上げに寄与しているとみることはできないでしょうか。

いっぽうで、庶民に広く浅く(もはや浅いといえるかどうかは”?”)負担を強いる消費税は常に上昇圧力が上から海外からかかっています。

消費増税の影響がいまだに商売のプレッシャーとなっている業種・業界もあるのではないでしょうか。
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ふたたび新聞報道に関する話題ですが、ほかには、いわゆる実質無借金の会社が1800社以上になり、全企業の約55%を占める、とのデータも出ています。

ここで実質無借金とは、手元資金から有利子負債(借入れや社債など)を引いた残高がプラスになっている状態を言います。

つまり、借金よりキャッシュの方が多いため、資金繰りがさらに楽になっている財務状況と一般にイメージされる状態です。

このように、上場企業を中心に手元資金が膨らんできている現在の状況を鑑みて、設備投資や従業員の賃上げや株主還元などへの資金活用を政府が求めるようになっています。

成長戦略への資金運用を促している格好ですね。

各企業としても、ただお金を貯めこむだけでなく、これからどう企業成長のために資金運用をするか模索することになると思います。

たしかに、新聞にもありますとおり、たとえば、トヨタが増配と自社株買いを積極的に進めていたり、日本企業による海外M&Aなどの案件が増加していたり、潤沢なカネを必要に応じて振り分ける動きも見え始めています。

できれば、日本の景気回復につながるような資金の有効活用のしかたも意識しながら、各社の経営者の方たちには、これからの使い道を真剣に考えてほしいですね。

(日経15*7*9*17)

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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