Z会が栄光HDをTOBで全株取得へ

通信教育のZ会を運営する増進会出版社が、学習塾の栄光ゼミナールなどで有名な栄光ホールディングス(栄光HD)をTOB(株式公開買付け)により買収すると19日に発表しました。

※増進会出版社によるプレスリリース
→ http://www.zkai.co.jp/home/about/corporate/press/20150519_eikoh.html

※栄光HDによるプレスリリース
→ http://www.eikoh-hd.co.jp/ir/news/pdf/20150519_irnews2.pdf

これらの発表によりますと、栄光HDの全株式が株式公開買付けにより増進会出版社のグループ会社に取得されることになりますので、その後非上場となる見込みです。

Z会といえば通信教育で難関校を目指す受験生向けの高度な指導というイメージがあり、栄光ゼミナールといえば大手の学習塾ですね。

両社は同じ教育産業であっても、その得意とする分野は大きく異なっているため、同じグループとして融合することにより、大きなシナジー(相乗)効果が期待されているわけです。

増進会出版社は子会社のZEホールディングスを通じて、栄光HDを完全子会社化する予定ですが、すでに約29%の株式を所有しているということですので、現時点でも関連会社としては一部グループに加わっていたのですね。

関連会社とは、出資、人事、資金、技術、取引等の関係を通じて、子会社以外の他の会社(会社に準ずる事業体を含む。以下同じ。)の財務及び営業又は事業の方針決定に対して重要な影響を与えることができる場合における当該他の会社のことです。

具体的には、株式の過半数を所有しているわけではないので、支配(子会社化)はしていないが、持ち株比率20%~50%と、相当程度の影響を与えることができる地位にいる、という状態です。

その会社の親会社などからすると、ああだこうだ言われると、けっこう、うざい存在かもしれませんね。

このような立場から、株式を100%所有することで、完全に子会社にしよう、というお話です。

ちなみに、関連会社の時には、その株式を「持分法」というやり方で期末評価します。

毎期の関連会社の「純利益×持ち株比率」の額を関連会社株式の評価額に加算(損失なら減算)するのですね。

(取引例)
P社は、A社の発行済株式数の20%を取得し、40億円支払った。

一年後、A社は25億円の当期純利益を計上したので、P社の連結決算上、25億円×20%=5億円を連結損益計算書に営業外収益として計上すると同時に、バランスシート上の関連会社株式に5億円の評価額を加算した。

この結果、A社に対する投資額である「関連会社株式」の期末評価額は、40億円+5億円=45億円となった。

A社株取得から一年後のバランスシート(一部)
————————————–
関連会社株式45億円|利益剰余金+5億円

上記のように、関連会社である間は、投資先の会社(ここではA社)の貸借対照表(バランスシート)や損益計算書を連結上合算せず、関連会社株式の評価をちょこっと調整するかたちでその業績を取り込みます。

その後、A社株を追加で取得して子会社とした場合には、完全にP社の傘下に入ったということで、A社のバランスシートの資産・負債とA社の損益計算書の収益・費用をすべて合算後、一定の調整を経て連結財務諸表に完全に取り込むのですね。

以上の説明より、今後、TOBの実施によって栄光HDを完全子会社としたあとは、増進会出版社の企業グループの連結決算の一部となるわけです。

この動きは、今後の教育業界に影響を与える可能性を秘めていますね。

大きなニュースだと思います。

(日経15*5*20*11)

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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