おすすめ本「菜根譚の教えがよ~くわかる本」廣川州伸著【前を向いて歩こう324】



はい、皆さんこんにちは。
前を向いて歩こう、今回のテーマは本の紹介です。

ポケット図解『「菜根譚」の教えがよ~く分かる本』という本で、これを書かれたのは廣川州伸という方です。
こちら薄くてすごく読みやすい本です。
前から気になっていた本の一つに『菜根譚』というのがありました。
これは以前ヤクルトの監督等をして優勝に導いたという名将の野村克也さんが、確か現役を引退された後、この『菜根譚』に触れて何かしら目を見開かれたという事を書かれているのを読んだことがあり、気になっていました。
人生の根本原則を探るというのは私も個人的にはすごく好きなので、以前ならば孫子の『兵法』や『貞観政要』とか色々読んでいます。
私の場合は学者ではないので、自分の興味のあるところを拾い読みしているだけなのですけれども。

最近では『易経』とか、色々な物を読むとやはり考えさせられます。
今日明日明後日、あるいは一年以内の短期的な物事の見方ではなくて、十年後二十年後、場合によっては百年先の世の中を考えるという意味ではすごく心が広くなる。
自分の心の器を広くしてくれるような、そういったすごく前向きな気持ちにしてくれる。
なので、私はやはり中国の古典というのは良いと個人的には思います。

ともあれこの『菜根譚』という本、これは四百年ほど前に書かれた本で、1600年位に洪自誠という方が書かれたということなのです。
四百年前ですから中国の古典にしては比較的新しいのですが、日本に来ている実業家の方とか色々読まれています。
すごく分かりやすくて具体的で、割とコンセプトがはっきりしています。
『易経』の方が私は言葉が少ないので難しいと思います。

『菜根譚』というのはロジックがあるようなので、これを一通りザッと読んでみてすごく面白いなと思ったのが最初の7ページ目の所に書いてあります。
まず人生というのは平和の時代が例えばあるとする。
今まではそれなりに平和だった。
それがある日突然何らかのきっかけでどん底に落ちる、あるいは逆境に自分が陥ってしまう。

そうすると「なんで自分ばっかり」「ツイてない」「やってられないよ」という風に自暴自棄になってしまう人もいるし、どうして良いか分からなくてただパニックになってしまう。
そういった状況、あるいはそこまでいかなくても「今自分は恵まれていないな」「運が悪いな」「上手くいかないな」と思っている方もいらっしゃると思います。
私もそういう風に思うことが年に何回かあります。
あるいは十年に一回くらいはすごく大きく落ち込むこともあります。
何をやっても上手くいかない。

これに対する対処法というのは、易経でも学ぶのですが、また違った意味でこの『菜根譚』。
根っこは『易経』にも『論語』にも通じるのですが、これはまさに苦い野菜の根っこを噛みしめるようにして、苦しい境遇を耐え抜くことによって、次にまた復活あるいは更に成長することが出来るのだということです。

つまり、逆境の中にこそ次の成長の芽があるのだということです。
逆に言うと、これは他の古典でも言っているのですが、「好調の時に次の転落の芽が出ているのだ」と。
これはどちらもあるのです。
『易経』の「陰極まれば陽に転ずる」の様に悪い状況の中に、実は逆転の、良くなるきっかけがあるのです。
それを自ら放棄しては駄目なのです。

逆境にいるとき、あるいは自分が恵まれていないなと思う時こそ冷静になって、「これは次に良くなる為の準備なのだ」と思えば、「これ以上悪くなることはない」と開き直れば良いのです。
そして冷静に自分のやるべきことをやる。
そういう事をこの『菜根譚』も言ってくれているということで、心の在り方を淡々と説いてくれています。

今この動画を見ている方、もしかしたら今うまく行かない、簿記の勉強でも何でもそうなのですが、あるいは会社でも人間関係もそうかもしれません。
「自分は今ツキがないな」とか「恵まれていないな」とか「損しているな」とか思っているときは、ぜひこの『菜根譚』を長い目で噛みしめてみて下さい。
今は野菜の根っこを噛みしめるように苦いかもしれません。

しかし、その苦い味を知っているから次の成長の準備があなたも出来るのです。
夜明け前は一番暗いということを実感する本です。
『「菜根譚」の教えがよ~くわかる本』私はこの薄い本で良いと思います。
なので、別に原文を頑張って読む必要はありません。
それも大事かもしれませんが、今はエッセンスを色々と見てみるのも良いのかな、という気が致します。

この本は救いになるかもしれません。
勿論この秀和システムのこの本だけじゃなく色々『菜根譚』について書いてありますが、私はたまたま本屋さんで手に取って、薄くてサッと読めてビジネスにも活かせると思ったので。
なんちゃってでも良いではありませんか。
こうやって色々な中国の古典に触れるというのはあなたの教養を深めますし、話の幅も広がります。

『菜根譚』、なかなか『論語』や孫子の『兵法』ほどメジャーではありませんが、私はすごく良い本だと思います。
『菜根譚』の解説本としてはこちらがすごく分かりやすいのでおすすめします。
秀和システムの『「菜根譚」の教えがよ~くわかる本』ということで、薄い本ですのでぜひこちら手に取ってみて下さい。
通勤時間に読むのもOK、辛い時に読んで自分の気持ちをしっかり持つ、あるいは前向きになります。
こちら前向きになれる本かなという気が致します。
この動画のテーマにもなっています。
ぜひ一度読んでみて下さい。

野村克也さんもこの本である意味開眼した部分があったというような事を書いてあったのを見て「ああそうなのか」と。
ぜひ教えを得たい、あるいは逆境でも挫けない心を持ちたいと、そういった一つのきっかけになればいいではありませんか。
楽しんで読んでみましょう。

私はいつもあなたの成功それから成長、発展を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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