第137回(2014/6/8)3級の講評 【がんばろう!日商簿記3級合格24】

がんばろう日商簿記検定3級合格、今回は「第137回の講評」というテーマでお話ししたいと思います。

本日は第137回の日商簿記検定が行われましたが、受験された方は本当にお疲れさまでした。
ここまでのご自身の努力を褒めてあげましょう。

結果は後からついてきますので、今回上手くいった人も、なかなか上手くいかなかった人も、今日はゆっくり休んで、落ち着いたら次のステップへ向けて頑張りましょう。

もう一度簿記3級を受けなければいけない方は11月に向けて頑張ればいいです。
今からならば簿記3級・簿記2級の同時合格も可能ですから、いずれ簿記2級をめざしたい方は今回の結果に関係なく11月の簿記2級を目指すやり方もあります。

どんな立場の方でも私は応援しますので、これからもこの動画をご覧になって学習していってください。

今回は137回の総評についてお話します。
結論から言うと全体として標準的な内容ですが、第二問と第四問で少し見慣れない形式や、思考力が問われる部分がありました。

ちょっとした頭の切り替えが必要なので、そういった部分で戸惑うかもしれませんが、第二問と第四問で半分弱である7~8点を取ってください。

そして第一問の仕訳はできれば16点取ってほしいです。
第一問の3問目は固定資産の売却についての仕訳でしたが、減価償却で少し手間取るので、そこさえ間違えなければ全問正解も狙えます。

柴山式ならばテキストの問題と解説の範囲ですべての知識が賄えるので、イージーミスさえしなければ8割以上か、場合によっては100点満点も狙える試験です。

ただ、第二問は少し形式が変わっていて、得意先元帳が出てきます。
「ハリマ商店」「チクゼン商店」「ブゼン商店」という得意先元帳が3つあって、それらの元帳をすべて足して、解答用紙の売掛金の勘定科目に合計すればいいのです。

例えば、ハリマ商店の前期繰越198,000、チクゼン商店の前期繰越205,000、ブゼン商店の前期繰越76,000を足すと、合計が模範解答になるとか、そういった形で各日付の取引がきちんと書いてありますので、それを単純に足していけば売掛金が解けるということになります。

そこが分かれば満点ですし、もし気づかなくて焦ってパニックになって0点になってしまうという“オールオアナッシング”の怖いパターンです。

補助簿と総勘定元帳の関係に気づけばできる問題で、それほど難しくはないですが気づかなければアウトという問題です。

ただし、第二問ができなくても気にしないでください。
第一問の目標は4問正解して16点、最低でも3問は正解したいです。

第三問は標準的な残高試算表の問題なので、30点満点のうち出来れば24点から27点、あわよくば満点も狙えます。

第四問は支払利息のT字勘定です。
ここは1か所だけ気をつけないといけないところがあって、4月1日に借入をしていますが年利が書いていません。

年2回の利払いということが想像できますが、半年後に利息を払っています。
この利息を6か月で割って1か月あたりの利息を計算します。

1か月あたりの利息を出すと、12月31日の決算に、10月~12月の未払いの利息を計算するときに、9月30日の当座預金による支払いの金額を6で割って、それの3倍をすれば未払利息が出るということに気づけばこの問題はできますが、パズルと同じなので、気づかなかったら、0点とはいいません。

なぜかとうと、9月30日の仕訳も求められていたと思いますが、9月30日の仕訳はできるはずなので1個だけは出来ると考えられます。

1個が出来て他の3つが難しいという感じもしますので、8点が目標です。
最低でも2点は取れると思いますが、これすらできなければ少し厳しいかもしれません。

損益勘定のところは難しいかもしれません。
再振替は1月1日の前期繰越のところに金額が書いてあるので、取りたい問題です。

ここの金額が伏せられていたらもっと難しいのですが、意味さえ分かればできると思いますので、ここの目標は6点です。

利払い日の9月30日と決算整理と再振替の3つは取りたいので、6点は取りたいです。
第四問は少し変わっているけれども、気をつければ取れる問題です。
第四問と第二問で10点ぐらいはいけるという気がします。

第五問は未処理事項がありますが、落ち着いて考えると8割ぐらい取れます。
そうすると、ある程度ミスをしても75点~80点は取れると思うので、合格率は30パーセントから40パーセントになってもおかしくないと思います。

非常に良い問題だと思います。
これが私の総評です。
柴山式の教材をしっかりやっていただければ8割以上取れる問題です。

この傾向は商工会議所の方に続けてもらいたいです。
思考力も聞かれているし、総合的な簿記の力が分かるので良問です。

これから簿記3級を勉強される方は、137回の問題をモデルとして今後の練習に使ってください。
今回はしっかり勉強すれば努力が報われる試験です。

ぜひ参考にしていただければと思います。
今後簿記2級を目指す方は応援していますので頑張ってください。

以上で終わりにします。
お疲れさまでした。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
商品に関するご質問・ご相談はこちら