財務諸表の作成と会計帳簿④【知識ゼロからの会計学入門009】

知識ゼロからの会計学入門、第9回は「財務諸表と会計帳簿④」ということで、柴山式総勘定元帳の考え方を一緒に勉強しましょう。

これは一般的なテキストや市販の教科書などには載っていませんが、一般的な総勘定元帳をもっと分かりやすく、私が開発した簡単な分類方法です。

柴山式総勘定元帳を今後の会計や簿記の勉強に活用していただきたいと思い、紹介いたします。
まずは前回までのおさらいです。

①から⑤までの5つの取引がありました。
仕訳を見て取引を想像します。

たとえば①の(借方)現金1,000,000 (貸方)借入金1,000,000というのは、現金が100万円増えて、借入金という負債が100万円増えたということです。
銀行から100万円を借りて会社の中に現金が100万円増えたと考えましょう。

②は(借方)現金2,000,000 (貸方)資本金2,000,000ですが、資本金は、会社なら株主からの出資の払込、個人商店ならば事業主からの元入れを表していて、オーナーの持分です。

③は(借方)借入金250,000 (貸方)現金250,000ですが、借入金が右にきているので、借入金が減ったということで、現金は左にきているので減っています。
ということは、借入金25万円を現金で返済したということです。

④は(借方)仕入2,400,000 (貸方)現金2,400,000ですが、商品を現金で仕入れたということです。

⑤は(借方)現金4,000,000 (貸方)売上4,000,000ですが、これは240万で仕入れた商品を400万で売ったということです。

営業活動で現金が増えた原因を「収益」と言って、その代表例が売上です。
そして、売上から仕入を引くと「利益」が出ます。

現金に着目すると③の段階では275万まで減っていますが、④でさらに240万減るので、35万までいったん現金が減ります。

そして⑤の売上で400万増えるので、現金の残高は435万だということを頭の片隅に入れておいてください。

そして、これらの内容を総勘定元帳に転記します。
その結果、現金勘定の借方合計は7,000,000、貸方の合計は2,650,000になって、差し引き4,350,000が借方にあるということになります。

借入金勘定は借方が250,000、貸方が1,000,000なので、差し引き貸方に750,000の残高があります。

現金と借入金と資本金は翌期に繰り越します。
現金という「資産」、借入金という「負債」、資本金という「純資産」を切り取ると、貸借対照表ができます。

貸借対照表の左側に現金4,350,000が入ります。
表の右側には借入金750,000と資本金2,000,000が入ります。

現金はどのように調達したかというと、借入金750,000と資本金2,000,000で調達して、残りの1,600,000は当期の営業活動で増えた分として、当期純利益となります。

そして左側(資産)の合計4,350,000と右側(負債・純資産・当期純利益)を合わせて4,350,000になります。

必ず左の合計と右の合計は合います。
「資産=負債+純資産」という言い方もします。資産から負債を引いた差額が当期純利益になるのだなと思っていただければ結構です。

次は仕入と売上の関係をみていきます。
売上というのは営業活動で得た儲けで、仕入というのは商品を買うことで「売上原価」ともいいます。

損益計算書では仕入は「売上原価」と名前を変えます。
損益計算書の左側(借方)には売上原価2,400,000、右側(貸方)は売上高4,000,000があります。

左右を比較すると売上のほうが多いので、差額の1,600,000は儲けということで、左側(借方)に当期純利益が出てきます。

損益計算書も必ず左右それぞれの合計額は同じになります。
当期純利益は貸借対照表では右側(貸方)に、損益計算書では左側(借方)に表示されます。

損益計算書と貸借対照表のどちらで計算しても、当期純利益は同じ金額が導き出せるということです。

総勘定元帳の上半分が貸借対照表、下半分が損益計算書になるということをイメージできたら、次に柴山式総勘定元帳をみてみましょう。

左上は資産エリアで、財産の一覧表です。
右上は負債のエリアです。

右の真ん中は純資産のエリアで、純資産とは資産と負債の差し引きです。
「純」というのは差し引きという意味なので、資産から負債を引いた差額で、株主の取り分ということです。

純資産の項目の代表例は資本金です。
柴山式総勘定元帳の書き方は、白紙の紙に十字を切って、さらに十字の右上に横線を引きます。

左上が資産、右上が負債、右真ん中が純資産、右下が収益、左下が費用のエリアです。
上半分は貸借対照表の地域で、下半分は損益計算書の地域です。

つまり、柴山式では、収益と費用の比較は、損益計算書の利益の計算のための場所なのです。

上半分が貸借対照表、下半分は損益計算書というように、大雑把に図としてイメージしていただければいいかなと思います。

メモ用紙や裏紙でも何でもいいので、自分で十字を書いて、現金、借入金、資本金、売上、仕入をそれぞれのエリアに記入してみてください。

以上が柴山式総勘定元帳の基本的なお話です。
次回は「試算表」についてお話します。

総勘定元帳と財務諸表の間を取り持つ仲介役が試算表です。
これは実務でもよく使う非常に大事なものなので、この機会にしっかりと学んでください。

それでは今回のお話を終わりにしたいと思います。
お疲れさまでした。

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