フィードバックの効果 【前を向いて歩こう176】

前を向いて歩こう、今回は「フィードバックの効果」についてお話したいと思います。
フィードバックというのはコーチングのスキルの1つで、非常に効果的なものです。

今、自分が話をしていて、相手がどういう状態なのか、相手がどういう行動を取ったのかについて、事実をそのまま返してあげることです。

たとえば、電話をしていて非常に丁寧な応対をしていると思ったら「今のあなたの電話を聞かせていただきましたけれども、非常に丁寧で相手を思いやっている雰囲気が伝わります」というがフィードバックです。

逆の場合は「今のあなたの電話の応対だと、ちょっと冷たい印象を相手に与えているかもしれないように私は感じました」というように、状況をただ淡々と説明して、いい・悪いは判断しません。

そういうふうに伝えてあげると、相手は「今の行動でよかったのだ。じゃあ、もっとこのやり方を進めていこう」というように、自分の望ましい行動をさらに強化する、勇気づけを与えることに繋がります。

これがプラスの意味のフィードバックです。
もうひとつは、望ましくない行動を取っている場合は、それを第三者から伝えてもらうことで「今の自分の電話の応対はちょっと冷たかったかな。じゃあ、もう少し軟らかい表情、軟らかい伝え方にしてみようかな」というように変わります。

あるいは「今のあなたの話し方はとても具体例が出ていてわかりやすかったです」と言ったりします。

さらに事実だけを言うならば「今のあなたの話には2つ具体例が入っていました」と言います。

相手はそれを聞いて「私の話には具体例が入っていてわかりやすかったんだ。もっと具体例の入れ方を研究しよう」というように、勇気を与えられます。
そして、逆もありえます。

「今のあなたの話には具体例が入っていなかったですね」という事実を伝えるだけで「そうか。具体例をここに1つ入れるとさらによくなるのんだな」というふうに、自分の行動を望ましい方向に修正するチャンスが与えられます。

このように、フィードバックというのはその人の行動を変える強い力がありますので、ぜひ試してみてください。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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