君子もって思うことその位を出でず【前を向いて歩こう168】

前を向いて歩こう、今回は「艮為山 器をまず広げよう」というお話をしたいと思います。
今回は久しぶりに易経のテーマですが、艮為山(ごんいざん)という卦(か)があります。
ぜんぶで64のパターンがありますが、そのうちの1つです。

「艮」というのは「山」を意味して、「留まる」「静止する」ということの徳みたいなものを表しています。
自然の減少としては「山」を表しています。

山と山が重なるので、艮為山というのは、山が2つ重なっている、つまり、どっしりと留まりましょうということです。

このなかで非常に興味深い言葉「君子もって思うことその位を出でず」があります。
これは艮為山という卦の1つの言葉です。
「位」というのは「器」のことです。

このテーマは分相応ということだと思うのですが、要するに、自分の持っている器以上のことを欲してもできないということです。
現状、自分の器以上の結果というのは、本来もたらされないのです。

つまり、自分の今の器で満足できない結果ならば、それは周りが悪いのではなくて、その人自身の器がそのレベルなのであるということです。
自分の器以上の結果はもたらされません。

会社においては、会社の頭脳である社長の器以上に会社の業績は上がらないということです。

たとえば今の会社が1億円の売上ならば、社長は1億の器なのです。
10億なら10億の器、100億ならば100億の器なのです。

つまり、その人の器以上の結果というのは、本来、自然の現象としてもたらされません。
ということは、自分の器が今のまま欲ばかり深めてはいけないということです。
分相応を考えるということです。

「分相応」というのは、「控えめにしろ」などと言っているわけではないのです。
必要以上に卑屈になれとか、高望みするなという意味ではなくて、「今の器にあった事柄が起きているというふうに受け止めなさい」ということです。

「俺はこんなものじゃない」と思っていること自体、間違いなのです。
もちろん、将来的にもっと器が上がると考えることはいいですが、「今の俺はこんなものじゃない」というのは、私は違うと思います。

将来はわからないけれど、今はあなたの器に見合った現状だと思ってください。
まずそれを受け入れることです。

自分の器がこの状態だからまだ納得いっていない結果だけど、それは今の器にあった結果で、その結果しか入れられない器なのだということです。

そのため、欲を深めたり希望を深めるよりも、まずは自分の器を広げるほうに意識を持つということです。

分相応というのは高望みするなという意味ではありません。
高望み自体は間違っていないのですが、高望みをするための次の行動が問題なのです。

世間や誰かの責任にして、「あそこがもっと上手くいけば」「景気がよくなれば」というふうに、人のせいにするのではなくて、高望みはしてもいいですが、そのための次の行動として、まず自分の器を広げて、もっと大きな結果を受け入れられるだけの度量を持ちましょうということです。

今の状況が納得いかないからといって、人のせいにして悶々とする、そういった欲を深めた考え方もあるかもしれませんが、それは小人です。
我々は基本的に小人なのです。

しかし、その小人の段階から大人あるいは君子といって、ある局面でもっと立派な人間になろうと思ったときには、欲を深めることを横に置いて、もっと高い望みがあるのならばそれに合った自分の足下の器を広げましょうということです。

自分自身の研鑽をして、自分の器を広げるのです。
もちろん、将来、高望みすることは間違ってはいませんが、その次の段階、自分の器を広げようと考えるのか、器はそのままで広げる努力もせずに周囲のせいにするのか、それはあなた自信の心の持ちようだと思います。

現状に満足しない、それ自体は悪くありません。
もっともっとよくなりたい、それはいいです。

問題は、よくなるために自分の器を広げる方向に意識をフォーカスするのか、自分の器は広げようとしないくせに周りに動いてもらおうとするのか、どちらかなのです。
あなたはどちらを選びますか?

「分相応」というのは、自分の器以上のことを欲してはいけない、留まりなさいということですが、「留まる」というのはどういう意味なのかというと、私は、「必要以上に欲をかくと無理が生じるし、いろいろなところで歪みが生じるからよくない」と言っているのだと思います。

大きな欲を持つのはいいけれど、欲を表に出してはいけないということです。
大事なことは、自分の器に見合ったことができているのだから、その器を広げることで、結果として大きな成果を手に入れられるように心を持ちなさいと言っているように私は思います。

したがって、「分相応」というのは決して後ろ向きではないのです。
自分の受け入れられる器の容量を広げていけば、結果としてより大きな成果が手に入ると思いませんか?

ぜひこの教えを活かして、自分の器を広げましょう。
「分相応」を私なりに解釈してみました。

今回のお話が少しでもご参考になれば幸いです。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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