売上高営業利益率を改善させよう!

日経新聞の中ほどを見ると、「投資・財務欄」というページで企業決算に関する専門記事がたくさん見られます。

2012年5月10日の紙面では、決算発表真っ盛りの時期なので、3ページにわたり、普段よりも多い紙面を割いて報じていますね。

決算発表に関するニュースが中心なので、いきおい業績の話題が大部分を占めます。

いわく「ブリヂストン、35%増益」、
「HOYA純利益28%減、対洪水で減収に」、
「ローム、161億円の赤字」などなど…

業績について語られる時、おおくは次の3つのどれかを指します。

(1)純損益(純利益または純損失。最終損益ともいう)
(2)経常損益(経常利益または経常損失。日本に特有の利益)
(3)営業損益(営業利益または営業損失。本業の儲け)

株式投資家の立場で言うと、配当の財源になる「純損益」が気になるところです。

また、会社にお金を貸している銀行や、会社に対して売掛金を持っている仕入先などの債権者は、営業活動に財務活動の収支まで反映させた「経常損益」が気になるところでしょう。

しかし、管理職や従業員など、現場の事業活動に携わっている方たちにとって一番大事なのは、なんといっても本業の稼ぎ力を端的にあらわす「営業損益」ですよ~。

とりわけ、その期の売上高に対して、どれだけ営業上の利益があがっているかを判断するものさしとしての「売上高営業利益率」は超重要な財務分析指標です。

過去5年間の営業利益率の推移を、次の階層に分けて分析すると、非常に多くの留意点に気づくことができるはずです。

〇レベル1…全社ベースの営業利益率
〇レベル2…セグメント別(所在地、製品、事業部など)の営業利益率
〇レベル3…細分化された部門ないしチーム別の営業利益率
〇レベル4…顧客別の営業利益率
〇レベル5…従業員(または機械設備)別の営業利益率(可能なら)

とくに、レベル3以下は、「社内の問題点」を如実にあらわしています。

経営者の方は、必見・必須の経営管理メーターですよ!

ここで、売上高営業利益率の改善に役立ちそうなお話しをしますと…

売上高営業利益率の計算要素を細かくピックアップすることが分析ツールとして有効化するコツです。

営業利益率=営業利益/売上高

…ここまでは、誰でも思い浮かびますが、その先になると思考停止しがちです。

だから、せっかく利益率を出しても、「ああ、去年より上がったのね(下がったのね)」くらいの感想しか出ないわけです。

営業利益の計算要素を、もっといっぱい出しましょう!

営業利益
=売上高-販売費-管理費

=A社向け売上+B社向け売上+…Z社向け売上
 -A社販売費-B社販売費-…Z社販売費-本社〇〇費-…

さらに、販売費の中身だって、「発送費」、「販促費」、「交通費」など、もっともっと細かく分類できるはずです。
営業利益の計算要素は、どんな会社でも最低30項目以上、数億円の会社ならば100~500項目には細分化できます。

これらの細分化された項目は、いわば「売上総利益率」という物体のひとつひとつの細胞ともいえるでしょう。

そして、どの細胞が「ガン」になりつつあるのかを特定し、そこを優先治療するための血糖値やレントゲンの役割を果たすのが会計データであり、財務分析なのです。

まずは、営業利益率の計算要素となる科目と摘要をくみあわせて、100項目以上の細分項目を作ってみてください。

規模10億円以上ならば、500項目以上ピックアップする努力をしてみるのが理想です。

さあ、Let’s Try!

がんばってみましょう。

柴山式簿記講座受講生 合格者インタビュー
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